地面に叩きつけられた三人はその場に倒れていた。倒れた三人にポイズン・デッドが近づく。
「あーあ、遂に力尽きたか。」
ポイズン・デッドは三人を見て呟いた。

「もう死んだし後始末しておくか。」
そう言いながら手を伸ばそうとした時だった。

「まだ・・・終わって・・・ないわよ・・・」
ピンクが僅かな気力を振り絞りながら言った。

「そうだ・・・まだ終わって・・・なんか・・・いない・・・」
「ここで・・・終わっ・・・たら・・・世界は・・・終わり・・・よ・・・」
ホワイトとイエローも続いた。

三人の言葉にポイズン・デッドは呆れる。
「もう動くことすらままならねえのにいきがるねえ。もういい加減諦めたら?」
ポイズン・デッドは三人に問いかける。

「何で・・・諦めなきゃ・・・なら・・・ねえんだ」
ホワイトは反論する。

「だってもう戦えねえだろ?戦えねえのに歯向かうなんて無駄だ無駄。」
ポイズン・デッドはあざ笑う。そこへピンクとイエローが口を挟んだ。

「確かに・・・今の・・・私たちは・・・戦えないかもしれない。」
「でも・・・諦めない心と努力があれば・・・怖いものなんてないわ。」

諦めない心意気にポイズン・デッドは思わず言葉を失う。

そしてこう切り返した。
「何故諦めずに戦える?何故絶望せずに戦える?」

ポイズン・デッドの質問に三人は答えた。
「誰かを、そして街の平和を守りたい、そういう心意気があるからだ。」
「何も守れずに絶望なんてしたらみんな絶望するでしょ?」
「あたしにも、ポイズン・デッドにも、誰にだって大切な存在があるでしょ?その大切なものを何一つ守れなかったらヒーローとしてダメじゃない。」

「そう、俺達は」
「ポイズンの野望を止めるためにね。」
三人は宣言すると再び立ち上がった。

そして

「スーパーチェンジ!」
三人はそう言うとスマホに書かれたスーパーの文字をなぞる。

するとコスチュームと同色のマントと剣が現れたのだ。

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